あらすじ<公式>
映像作家のトップランナーとして孤高に生きる宮部あきら。ファンの域を超えて宮部に執着する富永早苗。SNSから突如ブレイクしたバンド・ブルーガール。脚本家を夢見て小さな劇団に所属する岩崎凛。居場所を失った高校生・松田英治。秘密を抱えながら暮らすナツメとメイ。それぞれが迷い、悩み、嫉妬し、決断をしては、傷つけ合う。恋の輝きと世界に隠された理不尽を描いた、鮮烈なラブストーリー。
感想
簡単に言うと、孤高の映像作家として名をはせる宮部あきらを台風の目として彼に巻き込まれる人たちの話になっています。純愛ラブストーリーではない。おそらく…
人間社会が抱える問題が盛り込まれていてかなり重いです。
例えば、セクハラ、パワハラ、DV、LGBTQ問題…
正直言うと…
後味は決して、良くありません。
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初めてのカツセマサヒコさん。実は読んでみたいなと思っていて、取りあえずは、表紙買いをしたこの一冊から。秘密の純愛ラブストーリーで逃避行なんかするのかなと思いきや、想像とは全然違った。一人の男に巻き込まれた人たちの物語で、読んでいて爆弾が気づけば次々爆発するかのような感覚に陥った。
途中、読むの辞めようかなと思いつつも、没頭というか、手を掴まれて引きずり込まれていくかのようで、気づけばあっという間に読み終わってしまった。
人間の本質を掘り下げていて、色んな人の視点から描かれていて、後味は決して良くないし、登場人物に共感できないけど、その人たちの人生が交わり全てが繋がっていく展開におぉ!となった。そして、終わりの一文に鳥肌が立った。
好きにはなれないけど、読んで良かった一冊。
印象に残った言葉
最後までご覧いただきありがとうございました!
また次の投稿で。